コンクリートは水で生きる



最近、「家の土間を作った」「擁壁を作った」「作ってすぐうっすらヒビが入った」という皆さん。

コンクリートを打ってから、4週間ぐらいはコンクリートが固くなろうとしています

なにで硬くなるかと言えば、水とセメントが反応して硬くなります。

頼んだ業者さんは4週間もついていることが不可能なので、家の人が水をかけてあげてください。(できればずっと濡れた状態がいいので、いらない布等をかけて、濡らす)

丈夫で長持ちするコンクリートになります。

最近の研究では、打って1週間程度で出来た細いヒビなどは、水でずっと濡れた状態にすることによって、くっつくことまで確認されています。

コンクリートにとって水は長生きするための栄養だと思ってください。

細かい原理を書くと長くなるので、この辺で。


コンクリートと鉄筋はベストカップル


土間コンクリートや基礎コンクリートに鉄筋(丸い鉄棒にガタガタついた鉄)を入れるところを見たことありますよね。

あれって、なんで入れるか知ってますか?

コンクリートってつぶされる力には強いんですがですが、引っ張られる力に弱いんです。

つぶされる力に対して、引っ張られる力に対する耐力は約1/10程度です。

そこで鉄筋の登場です。

鉄筋がコンクリートの引っ張りに対する弱さを補っているのです。

又、コンクリートの弱いところだけを鉄筋がカバーしているのではなく、コンクリート(弱アルカリ性)が鉄筋の老化(錆など)を防いでいるのです。

さらに、鉄筋とコンクリートは温度変化による膨張率(伸び)・収縮率(縮み)がほとんど同じなのです。

この相性の良さがベストカップルと呼ぶに相応しいのです。


山道はなんでうねうねしている?


何で峠道や山道はうねうねしているんだろう?
そう思ったことないですかねエ。

子供の頃、この道路まっすぐ作ればすぐに目的地に着いちゃうのにって思ってました(笑)。

この仕事するようになって初めてわかりました。

まっすぐ、道路作っちゃったら「あれですよ、あれ」。

「遊園地にある悲鳴あげるやつ、そう、ジェットコースター」みたいに空を見上げるように登って、頂上から悲鳴を上げながら下りてくるような道路になっちゃうから、あっちいったり、こっちいったり、ウネウネしながら少しづつ登ったり、下りたりして行くんですね

でも、ジェットコースターみたいな道路を作ったら案外面白がって、観光名所になったりして(笑)


コンクリートでサッカーボールを作ったらどのくらいの重さ?


サッカーボールの直径は約20cm、重さは300~350gです。

もし、コンクリートで20cmの玉を作ったら、重さはどのくらいになると思いますか?

答えは約10kgです。普通のサッカーボールの40倍にもなります。

コンクリートは1立方メートルで約2.4tの重さになります。

こんな、サッカーボールを蹴ったら、足を怪我しちゃいますね。ってこんな事する人はいないか(笑)